誕生日コンプレックス

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髪の毛を短くしても、だぼだぼのジーンズを履いても、言葉遣いを荒くしても、ガサツに振舞っても。
私は「女の子」から抜け出せなかった。
背も低くて顔立ちも幼く、声は高くて仕草もそういう、風に。
どう足掻いても、誰がどう見ても、私は誰より「女の子」だった。

追い打ちをかけるように、私の誕生日は雛祭り。一度顔と名前を覚えてもらえれば、セットで誕生日が付いてくる。おまけにしてはインパクトがあった。
それが、私のコンプレックスだった。

本当は髪の毛が長い方が、綺麗なワンピースの方が、丁寧さを活かした方が、良いことなんてわかっていた。
でも私の中の女の子が許さなかった。
子供のころに、仲の良い男の子から距離を置かれたこと、女の子だから男の子にいじめられたこと、力で勝てないことをあの頃私は認めたくなかったからだ。

そんなことを思い出した日。
たくさんの方にお祝いしていただけて、大変幸せに思います!
朝一鳴らない会社用の携帯電話がなったかと思うと、クレーム対応だったり(最初の誕生日プレゼントかと思った)、長い研修だったり、時間がなさすぎてお昼もろくに食べられない、退社が22時過ぎるという散々な1日でした。二度と忘れないぞー。
雛祭りらしいことが何一つ出来ていない、信じがたい。・゜・(ノД`)・゜・。
ですが、幸せな1年になりますように、出来ますように。努めてまいります。

可愛いお洋服、ロングヘアー、言葉遣い、仕草、お化粧、もう何もかも、魅せられる要因でしかない。私にはこれがある、弱点は最大の武器だ。
私の中の女の子を認めることで、自由の一つを手に入れた。
どういう風に見られているか、私のことを一番に理解しているのは、いつだって私だよ。